レガシー感謝の日でLTしてきました

先日 ASKUL さんで開催されたレガシー感謝の日というイベントに参加してLTをしてきました。

askul.connpass.com

このレガシーという絶妙なテーマ設定が奏功して、時間の経過とともに会場のボルテージ&一体感が高まり、(少なくとも自分は)参加者同士が身近に感じることができるとても良いイベントでした。

以下個人的に印象に残っている部分をまとめます。

レガシーとは何者か

主催の @dskst9 さんの冒頭のトーク
私のLTでも「レガシーとは」みたいな話をする予定だったので、内容かぶるのでは?と思ってヒヤヒヤしながら聞いていました。
結果的にはその後の発表でもそれぞれに「レガシーとは」の話をして、重なる部分も違う部分もあってヒヤヒヤし損でした。 個人的には

今のプロダクトはレガシーでできている

というフレーズがとてもしっくりきました。
プロダクトは1日にしてならず、レガシーの積み重ねこそが今のプロダクトの全てなんだ、と勝手に拡大解釈してともて納得しました。

レガシーフロントエンド / LEGACY FRONEND BY LOHACO

同じくASKULから @Kotanin0 さんのトーク
比較的広義なwebアプリのフロントエンドの段階的なリニューアルのお話。
個人的に現在の仕事の技術スタックにとても近くて勝手に胸熱になっていました。
プレゼンスタイルはタイムラインに沿って、good / badを箇条書きにされていて、とても聞きやすかったです。
のちにtwitterで、パブリックイベントで話すの初めてだったと告白していましたが、全く気付きませんでした。

「新」とか「極」といった中二な開発チームのテンションが上がるコードネームをつけるのは、ぜひパクろうと思いました。

レガシーコア 不変の価値

@k_h_sissp さんのトーク
レガシーシステムを恐竜に例えてのお話でした。
何より恐竜愛が伝わってきて良かったです。

さらっと言っていた、「レガシーから進化したものの、本質的に良くなっているわけではなく、部分的に環境に適用しただけという場合もある」(言い回しはちょっと違ったかも)という部分は耳が痛いところでした。

最初はより良くしようとしていたリニューアルPJが、リニューアルそのものが目的化してしまい、「言語のバージョンアップはしたけど本質的なビジネスロジックは全く変わらず」といったこと、みなさんも経験あるのではないでしょうか。

レガシーシステム・レガシーソフトとむきあって

www.slideshare.net

@warumonogakari さんのトーク
登壇して客席を見回してひとこと「私の存在そのものがレガシーですね」でつかみはバッチリでした。

クローンコード(コピペコード)の定量的な解析はとても説得力がありました。
実際に社内でリファクタリングの地位を勝ち取るためにやってきたことがわかりやすかったです。

また、個人的にはイベント終了後のtweetが印象的でした。

やはり世代を超えてコラボレーションしながら前に進んでいくことが大事だなと。

人のレガシーを笑うな

www.slideshare.net

@m_norii さんのトーク。 「タイトル出オチです」とのことですが、次の自分もタイトル出オチの予定だったので、「2連続で出オチだと会場シラケちゃうかな」と心配していましたが、全く出オチしていませんでした。
主にPHP系のレガシーの話で、誰もが一度は経験するようなあるあるレガシー連発で爆笑が起きていました。
個人的には個体識別番号あたりで一番笑いました。
そして最後には、レガシーへのエールと、それでもだめなら撤退せよ、というハートフルな締めでした。

@m_norii さんの会社に前職の知り合いが数人働いているので、今度ツッコミ入れようと思いました。

本当にあった爆速でコードをレガシー化させる怖い話

私のLTでした。
一般登壇がメインのイベントにしては珍しく時間が巻き気味だったので、当初の想定よりもややのんびり話させていただきました。
以下にて名言認定していただきました。ありがとうございます。

また、意外と他の方の発表では具体的なTIPSが少なかったからか、以下の内容も反応良かった感じしました。

和やかで会場の一体感もあり、安心して話すことができました。ありがとうございます。

レガシーインフラと向き合った三年

レガシーインフラと向き合った三年.pdf - Google ドライブ

@ni3shi9p さんのトーク
ここまでソフトウェアのお話しが中心でしたが、インフラの話も聞けてより満足感高かったです。
物理サーバとかなにげにここまでで最も怖い話なのかもしれないと思いながら聞いていました。

そして、@ni3shi9p さんの最後のスライドがこのイベントのすべてを表していました。

根底は愛 思想は優しく、決断は厳しく

まとめ

自分の観測範囲だけですが、総じて参加者の満足度が高いイベントだったと思います。
冒頭にあった通り、レガシーというテーマ設定がとても良かったのと、ゆるすぎずきつすぎない場のセッティングが素晴らしかったです。
今年の反省を踏まえ、また来年話したいと思います。

どうもありがとうございました!